バドミントンラケットの選び方

こんにちは。井川です。

今回は、バドミントンプレイにおいて重要なキーポイントとなる

「バトミントンラケットの選び方」についてお伝えしていきます。

ラケット選びの基準ポイントは4点です。

1、ラケットのバランス
2、ラケットの重さ
3、ラケットシャフトの硬さ
4、グリップ

この4点に着目し、理解していただくことが重要です。
「ご自分に適した最高の1本に出会える」よう、バトミントンラケットの選び方にはぜひ熟慮してください。

 

ラケットのバランス

まず、バドミントンラケットの選び方、第1の基準ポイントは「バランス」です。

バトミントンラケットは、ラケット全体の「重さのバランスポジション」が以下の3種類に区別されています。

●トップライト  

●イーブン    

●トップヘビー  

これら3種類のバランスポジションがあります。

バランスポジションが異なると、「スイング」「コントロール」に大きな影響があります。

バトミンラケット選びには欠かせない重要項目です。

 

トップライト

ラケットのヘッド部分(先端部分)がグリップ部分より軽く作られているのが「トップライト」です。

こんな方に適しています

ラケットを振る力が弱く、スイングスピードが遅い方は、トップライトが適しています。

トップライトを使い、ラケットヘッドを軽くする事によって「ラケットの振りぬき」がスムーズになります。

 

イーブン

ラケットのバランスがヘッド側・グリップ側、均等に作られているのが「イーブン」です。

「コントロール性」が高いラケットです。

こんな方に適しています

コートの四隅、もしくは相手の空いているコートを狙って、緻密に戦う「コントロールプレイヤー向き」ラケットです。

力はあまりないけど、相手の空いているコースを狙う形で戦いたい方にはイーブンラケットが適しています。
ヘッド自体が重くもなく、軽くもなく、バランスポイントがラケットの真ん中にあるので、ラケットの操作性が非常に高く、コントロールしやすいのが大きな特徴です。

 

トップヘビー

ラケットのヘッド側がグリップ側より重く作られているのが「トップヘビー」です。

こんな方に適しています

より攻撃的な弾を打ちたい、スマッシュを多く打ちたい、下に弾を沈めたいという方にはトップヘビーが適しています。
スイングの際、トップヘビーを使い、ラケットのヘッド部分に重さを持たせる事によって、ヘッドが沈みやすくなります。なので重い弾」が打てるようになります。

 

 

ラケットの重さ

次に、バトミントンラケットの選び方第2ポイントは「ラケットの重さ」です。

ここ最近のラケットは、一番重いものでも全体重量100gを切っています。
その「重さ」に単位があるのですが、重さの単位は、メーカーによって若干異なっています。

一般的に、
  「U、2U、3U、4U、5U」  
という表記がよく見られます。

この数字が上がれば上がるほど、ラケットの全体の重さが軽くなっています。

 

ラケットの重さU/2Uを使う

全体重量が重い「Uまたは2U」のラケットは上級者、男性プレイヤーによく使われています。

例えばラケット全体の重さが2U、重さにして約90gぐらいの重いラケットは、ショットの重さが増すので上級者や男性に好まれています。

 

ラケットの重さ3U/4U/5Uを使う

こちらは対照的に、全体の重量の軽い「3U、4U、5U」のラケットですが、
初級者、女性プレイヤーに使われています。
ラケットの全体重量を軽くすることによって、自分に掛かる負荷が少なくなります。

よって楽にショットが打てるようになります。

ラケットの「バランス」との兼ね合いも考えよう

「軽い」ラケットを選ぶ際、

その軽いラケットの中であえてトップのみを重く(トップヘビーにする)する

というバトミントンラケットの選び方もあります。

全体の重さが軽いもの(3U~5U)を選び、バランスの点で「トップヘビー」のラケットにするのです。

するとプレイ中、ラケットを振る際それ程ラケットの重さを手には感じません。
ですが、そこへ「ラケットヘッドへの重さ」がかかると、ヘッドが沈みやすくなり、力のない方でも打ちやすく、使いやすくなります。

ラケットの「重さ」「バランス」両方を視野に入れ、その兼ね合いを考慮しながら、
ご自分に最適なラケットを選ぶことが大切です。

実際にラケットの重さを確認する

前述のように、3U、4U、5Uの軽いラケットを選ぶ場合は、どの「バランスポジション」のラケットにするかに大きく影響します。

トップライトなのか、イーブンなのか、トップヘビーなのか。

それに伴って

3Uか4Uにするのか。
4Uか5Uにするのか。

「バランス」「重さ」両方を考えながら実際に手に取って確認することが、バドミントンラケット選びには必要です。

 

 

ラケットシャフトの硬さ

バトミントンラケットの選び方第3のポイントは「シャフトの硬さ」です。

ラケットのフェイス部分とグリップ部分のちょうど中間に位置しているのがシャフトです。
このシャフトの硬さというものが、重要になってきます。

シャフトの硬さを「Flex(フレックス)」と表記したりもしますのでご注意を。

シャフトの硬さに関しては、
 「柔らかめ /若干硬め(中) /硬め」  
と大きく3つに分けられます。

これを「初級者向け、中級者向け、上級者向け」のタイプ別で説明いたします。

 

初級者には柔らかめのシャフト

初級者、ジュニア、女性、またはバトミントンを始めたばかりで「肩関節がよく回らない」というような方が該当します。

このような方には「柔らかめのシャフト」がおすすです。

初級者の場合、どうしてもラケットのスイングは速くありません。
そこでラケットのシャフト部分が硬いラケットを使ってしまいますと、ラケットのシャフトが「しなる」という運動が少なくなってしまう分、弾が飛ばなくなってしまいます。

「シャトルが飛ばないな」と感じる方は、シャフト部分が柔らかく、しなりやすいラケットを選ぶとよいでしょう。

 

中級者には若干硬めのシャフト

次に、「ある程度弾を遠くまで飛ばせるようになってくる」中級者の方が該当します。

中級者には「若干硬めのシャフト」がおすすめです。

弾を遠くまで飛ばせるようになると、次は「ショットのスピードを速くしたい」と思われるでしょう。

そんな時、柔らかいシャフトだと、「シャトル」が当たった際にラケット自体がしなっている時間が長くなるので、体勢が戻るのに時間が掛かります。

「シャトルのスピードをもっと速くしたい!」そうお考えの方(主に中級者)は、「若干硬めのシャフト」を選ぶと良いでしょう。

 

上級者には硬いシャフト

最後に、「スイングスピードが速い、飛ばす力もある」という上級者が該当します。

速い展開を求める上級者には「硬いシャフト」がおすすめです。

シャフトが硬いという事は、柔らかいシャフトに比べて「シャフトがしなっている時間」が短くなります。
つまり、シャフトが硬ければ硬いほど、しなったシャフトの「戻りの速度」が速くなります。
結果、「弾の初速」を上げる事が可能になるのです。

 

選ぶ前に「問題点」を明確に

もちろん、上級の方でも「楽に飛ばして打ちたい」と思う方が、柔らかいラケットを選ばれるケースもあります。

ご自分の「得手・不得手」、あるいは「こんなプレイがしたい」という意思を明確にしてください。
自分がどの点にフォーカスするかで、シャトルの硬さも異なってくるのです

選ぶ前に自分の問題点・悩みを明確にしておく

おおむね、「初級・中級・上級」でラケットの硬さは大きく分かれてきます。

その上で、今自分自身がどのようなプレイがしたいのか、どのようなショットがしにくいのか、そういった悩みを明確にして、自分の得意ショットを更に活かす為のラケットを選んでください。

あるいは、「自分が苦手とするショットを打ちやすくするラケットを選ぶ。」という選び方も、バドミントンラケット選びの一つの基準になるかと思います。

 

 

グリップの選び方

バトミントンラケットの選び方第4のポイントは「グリップの太さ」です。

各メーカで、表記は若干異なりますが、グリップの太さは

 G6、G5、G4

という表記になっています。

 

グリップの表記

数字が高いほどグリップの太さが細くなり、数字が低いほどグリップの太さが太くなります。

以前は、グリップサイズ「G5(5番)、G4(4番)」が主流になっていましたが、
ここ最近は「ラケットの操作性重視」若しくは「初心者の方向け、手の大きさの小さい方向け」という事で、細いグリップの「G6(6番)」が非常に多く作られています。

また、一般的に「3U6、3U5、4U6などと表記されているケースもあります。

左側の数字「3U 、4U」はラケットの重さ(ラケットの選び方第2ポイントの「ラケットの重さ」で前述)で、右側の数字「6、5」がグリップの太さとなります。

「グリップのみの太さ」もしくは「ラケットの重さとグリップの太さ」と表記が異なる場合がありますのでご注意ください。

 

グリップの太さ、実際どう選べばいい?

自分は太めのグリップがいいのか?細めがいいのか?

具体的な例を挙げますので、ご自分がどちらに適しているかお考えください。

細いグリップはこんな方に適します

手の小さい方、もしくは操作性重視の方は、細めのグリップが適しています。

太いグリップに比べ、細い方が「より細かい動き」に適していますので、ラケットを自由に回し操作性を活かしたい方は、細いグリップを選ぶとよいでしょう。

太いグリップはこんな方に適します

握力がない方パワーがもっと欲しい方には、太めのグリップが適しています。

太いグリップの方が「握りこむ力」が入れやすいので、パワーのあるショットにつながります。

弾を打つ際、手でしっかり握っていてもグリップが回ってしまう・・そういった方でも、グリップのサイズを気持ち太めのものに替えるだけでパワーが違ってきます。これも一つの提案になるでしょう。

 

オーバーグリップ

グリップの上から巻く「オーバーグリップ(テープ)」についてお伝えします。

市販のバドミントンラケットを購入された際、大半の方が、元から付いているグリップの上に薄めのオーバーグリップを巻いて使っています。

オーバーグリップには主に以下の3タイプがあります。

●ドライタイプ   

●ウエットタイプ  

●凹凸タイプ    

オーバーグリップの選び方においては、本人の好みが大きく左右すると思いますが、注意していただきたいのは

「シーンごとの想定・使い分け」です。

ドライタイプ

夏時期汗をかいたりするシーンや、汗を多くかかれる方は、水の吸収性の高い「ドライタイプ」を選ぶとよいでしょう。

「汗」はプレイのあらゆる場面で弊害となります。常に意識していただきたい点です。

以前、試合で見かけた事がありますが、夏時期に手汗をたくさんかいていた方がいらっしゃいました。
その際、この「手の汗」で、試合中ラケットが滑ってラケットを投げてしまい、それによってラケットを破損させてしまった・・このようなケースが特に夏時期には起こり得ます。

更に汗をかく方に関しては、ドライグリップよりも更に水の吸収性の良いグリップも、店頭、各スポーツショップで販売されていますので一度確認するとよいでしょう。

「汗対策」は万全に!

ウエットタイプ

逆に冬時期や、あるいは手に汗をほとんどかかない方「ウエットタイプ」を選ぶとよいでしょう。

表面がちょっと水っぽく、ペトペトしていて「滑りにくい」点が特徴です。

ただ、滑りにくい分、吸収性は落ちるので、前述の通り「汗」を考慮しなければなりません。

先ほど話しました汗をたくさんかかれていた方は、ウェットタイプのグリップを巻いており、手の平に汗をかき汗が下に流れる・・という状態でした。

ウェットタイプというのは、グリップが水を吸ってくれない分、どうしても表面の方が水っぽく濡れてしまいますので、やはり気をつけなければなりません。

凹凸タイプ

私も使っておりますが、生地の表面に凹凸がついているような「凸凹グリップ」もあります。

凸凹の形状が手になじみ、「フィット感・握りやすさ」が特徴です。

全て、各販売店でオーバーグリップの見本があります。その見本を実際に手に取り確かめて、ご自分が「しっくり」とくるグリップを選んでください。

オーバーグリップを選ぶ際は、
「その時のシーン」・汗をかく量を踏まえ、季節によって使い分けることを念頭に、「実際に握った感覚」を考慮すると、ご自分のバドミントンプレイに最適なオーバーグリップが見つかるはずです。

 

 

ラケットのどこに表記があるの?

バドミントンラケットのバランス、重さ、硬さ、グリップの太さは、各メーカの方で表記が異なってはいますが、一般に「ラケットのシャフト部分」に記載されています。

一方、メーカによっては、シャフトとグリップの間の「グリップキャップ部分」に表記されているラケットもあります。

 

カタログにもラケットの重さ、硬さなどの表示は記載されていますが、
まず店頭でラケットを見て、実際にラケットを手に取ってバランスや、重さ、硬さ、グリップの太さをしっかりと確認しましょう。

ラケットの「シャフト部分」、「グリップのキャップ部分」をよく見てみましょう。

 

 

井川自身はどんなラケット使ってる?

ちなみに私自身、どのようなラケットを使っているか。

現役時代

まだ現役まっただ中でやっていた時は、筋力もありましたし「スマッシュを打つ」という事が大好きだったので、ラケットのバランスは「トップヘビー」でした。

ラケットの重さは、一番重い「Uサイズ」

シャフトは、しならせるだけのスイング力があったので、「硬いシャフト」

このようなラケットを現役時代は使っていました。

現役を離れた現在

現役を離れた今は、
ラケットのバランスは「トップヘビー」です。(これは現役時代と変わっていません)

ただ、筋力が大きく変わりましたので、ラケットの重さは「4U」です。
ラケットの全体重量を軽くして振りぬきやすさを出しつつ、攻撃的な弾、弾を沈めやすくする為のトップヘビーでヘッド側に重さを持たせています。

シャフトの硬さは「中」少し硬めです。

このような形で、「今の自分自身に合ったラケット」を探すようにしています。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もし今、バドミントンラケットの選び方に迷っている方は、
まず「ご自分のバドミントンプレイに対する悩み」を明確に具体的にしてください。

「自分はココが苦手、では苦手なものを出来るようにするためのラケットは?」
「得意なショットはなんだろう?そしてそれを更に伸ばすためのラケットは?」
このような「自己分析」をしっかり行ってください。

その自己分析の中で「自分のプレイを助けてくれるようなラケットを選ぶ」とよいです。

そしてその上で
「自分のここのプレイをもっと良くしたい!」「こんなプレイがしたい!」という
「自分の望むプレイを実現させる為のラケット」を考慮していくと、まさに
「自分に一番適した最高の一本」に出会えるのではないでしょうか。

 

自分を知ると、バドミントンラケットの選び方が分かってきます。

 

あなたのバドミントンプレイの更なる上達を心より応援しております。

 

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